BMW E30 M3年式別比較
86年モデル
ヨーロッパ仕様のみが存在します。レースに参加するために作ってましたので
一台、一台色々と違います。例えば、マニーホールドの太さとか、ファイナルとか
ガラスの厚さとか内装とかですね。この最初の500台をEVo 1という人もいます。
色も白と黒しか存在しません。。87年モデルのディーラー車の最初期（車台NOで
50番くらいまで）は、86年モデルと同じという方もいらっしゃります。
本当に最初期のモデルですね
87年モデル
ヨーロッパ仕様、ディーラー仕様ともほぼ同じです。この年式くらいになると個体差
（ガラスの厚さとか・・）もあまりないです。またディーラー車ではレーシングクロ
スMTを唯一搭載した年であり、人気があります。ファイナルは3.25で同じでした。
実際、このモデルから市販がスタートしたといっても過言ではないですね。
88年モデル
Egスペックに変更はなく87年モデルと同じです。ディーラー車は大きく変わりました。
まずMTがノーマルパターン（ゲラトーク製クロスMTが325i用のMT）に変更。
それに伴ってファイナルが3.25から4.10に変更。
内装（モケットタイプ）が簡素化され、薄いチェック地に変更。
リアサイドガラスが開閉可能に変更。
ライトが外のE30モデルと同様にエリプソイドヘッドライトに変更。
また、215psを発生するラバーリアやチェコットという限定車が販売された年でもあります。
89年モデル
ヨーロッパ仕様が大きく変わった年です。車体番号AE4199以降モデル。
220PS/6750rpmのEgに変更
ファイナルは3.25→3.15になりました。
88年に出た限定車、ラバーリアやチェコットと同じ仕様の車両を市販開始。
ディーラー車は88年モデルと全く同じです。
90年モデル
この年のTop NEWSはSportsエボリューションが出たことです。
2.5L.248ps/7000rpmを発生させます。
ディーラー車、ヨーロッパ仕様車共に89年モデルと同じです。
この年でE30 M3は生産中止となりました。86年に発売が開始されてからディーラー車は
年々良く言えばまとまりがでており、悪く言えば荒々しさがなくなったように思えます。
ヨーロッパ仕様車は正常進化していますね。
91年モデル
ディーラー車、ヨーロッパ仕様車共に前年と変わった所はありません。
E30 M3の販売最後の年（生産は90年に終了しております）で、中古市場でもめったに
お目にかかれないモデルです。
Evolution 2 Sports Evolution
1990年に販売が開始されました。248ps/7000rpmを発生するEgを搭載し
外観にはフロントアンダースポイラー、5段階調節可能リアスポイラー、フロントの
フェンダーをはりだしてあります。（225-45-16サイズのタイヤをはくため）
ステアリング、シフトノブはバックスキンとなり、シートベルトも赤に変更されております。
カムはEx側のみ272度（ノーマル246度）となり、ファイナルは3.15を用いております。
当時のGr.Aレースのディビジョン2で無敵の速さを誇っていました。
Body Colorは黒、赤、白（世界に1台、日本にあり）の3色でバンパーテープも黒には
ルビーレッドを、赤、白には黒を用いております。M3好きには最高のモデルです。
ノーマルとの違い
シャーシNO末尾7桁にACが加わり、AC79000〜79599までの車両
EX側カムが272度（ノーマル246度）になり、248PS/7000rpmを発生するEgを搭載
フロントシートにレカロSR-2が用いられる（EVo2専用カラー）
シートベルトが赤に変更
リアウインド、両サイドウインドが3mm（ノーマル5mm）に変更
フロント、リアスポが可動式となる（5段階調節）
フロントフェンダー2枚が16インチ（225-45-16）を履くため拡げられる
フロントフォグが取り除かれ、ブレーキダクトが取り付けられた
クーリングの循環効率を上げるため、エンジンルームの隙間を塞ぐ。